【ポイント10倍】 源氏物語』（古文）を読んだときの覚え書き_第31帖『真木柱 和書

令和6年から「源氏物語」の作者・紫式部をモデルにしたNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されております。畠山郡興（畠山泰全）『三楠実録』（全22冊揃）享保6年 須原茂兵衛他刊 江戸時代和本 楠木正成 軍記物語 伝記物語 実録。

京都の公卿・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵

自筆「源氏物語」の「真木柱（まきばしら）」の巻は、禁裏（京都御所）において書かれたものです。恐怖の歯型　大下宇陀児　昭和24年発行　古書。

原文は「源氏物語・真木柱の巻」として美しく描かれている

自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏（おおいのみかどむねうじ）」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇（ごつちみかどてんのう）の曽祖父です。古文書 水戸大平記 茨城県 水戸 歴史。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。金沢鋓吉編『正義高潔改進党話 全』明治16年 三春堂刊立憲改進党 大隈重信 明治時代政治史料 自由民権運動 政党論。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子（のぶこ）であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。神道黒住教神理概論俚諺解。現在の今上天皇と系譜がつながっている。☆E0270和本江戸寛政5年（1793）政治論写本「国本論」全1冊/松平定信/古書古文書/手書き。

 関白・近衛基熙（このえ もとひろ）は、後水尾院（第108代後水尾天皇）の皇女・常子内親王と結婚。桑原廉一郎 自筆書簡1通（真筆保証品）島村剛一宛 封筒付 昭和13年8月15日付 父・桑原芳樹や國學院大学に関することなど 気比神社宮司。二人の皇女・熙子（ひろこ）は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。柳屋主人三好米吉/仲古谷津友吉他編 浪速短冊研究会同人跋『賀茂川』限定300部 昭和3年 杉本要他刊 古短冊集 本居宣長 上田秋成 林羅山ら。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子（ひろこ）は将軍家宣の正室となった。★文久三年　御上洛御用掛供奉御役人附　木版5枚　※少穴と皺あり★　(管=古絵図函)。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流（下記に掲示）で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。昭和五年陸軍特別大演習・記念写真帖/特別大演習地域略図・空より見た岡山市の中心地・天皇陛下福山市役所へ着御・犬養政友會総裁。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。香川景樹『百首異見』（全5冊揃）天保6年 河南儀兵衛等他刊 江戸時代和本 藤原定家撰「小倉百人一首」注釈書 契沖/賀茂真淵らへの反論。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。信州 霊場百番札所詠歌道記 駒獄 御嶽山 修験道 御嶽教 神道 神社 長野県諏訪市 検定）三寶大荒神天皇教派神道仏教仏陀真言宗密教天台宗 NP。（資料の記録は下記に掲示）

 出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」の自筆です。山下関一/林栄吉編 長谷川小信画『歌舞伎隈取百面種』（全5集揃/彩色木版画50枚入）大正14年浮世絵版画刊行会（京都市西洞院五條）。
 自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。中内樸堂（中内惇）自筆漢詩稿本「壬戌詩存-庚午詩存」文久2年自序 漢詩集 斎藤拙堂門下の伊勢津藩士 三重県津市郷土史料。「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。巻物 三友堂益亭『古刀新刀 釼早目利』私家版 日本刀鑑定手引書 江戸時代和本 国宗 三条の小鍛冶宗近 粟田口吉光 来国俊 了戒 千手院行信。このため後醍醐天皇の宸翰（しんかん・天皇自筆）にかなり近い年代に書かれていることがわかる。完品 日夏耿之介『詩集 咒文』限定330部 昭和40年 冬至書房刊。また、各巻ごとの書かれた年については不明。戦前沖縄の貴重な写真！／[沖縄文化の遺宝／本篇と写真篇の2冊1組／鎌倉芳太郎著]／琉球絵画／琉球の工芸。従って、応永五年とは、書き始めの年である。総勘文鈔 日弘上人 明治26年 日蓮宗 仏教 検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗天台宗空海親鸞法然密教 戦前明治大正古書和書古文書古本 NS。また、落款から、後年、近衛基熙（1648～1722）の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。☆E0242明治16年（1883）梅の花の番付「梅花集」1点/駒込清水弥平太ほか/古書古文書/木版摺り。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。平住専安『前々太平記』（全20冊揃）正徳5年 毛利田庄太郎刊 江戸時代和本 読本 奈良時代-平安時代の日本史書 歴史軍記物 軍記物語。

 大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年（1068）～天承元年（1131）を祖として創立された。撰集抄。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門（おおいみかど）」を称する。■『サンカの社會資料編』三角寛著。昭和46年初版凾。■『サンカの真実三角寛の虚構』筒井功著。平成18年初版カバー帯。２冊一括購入希望。。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。中金正衡『大倭語学手引草 前編』（全2冊揃）明治4年 自笑軒蔵版 元袋付（浮世絵師・歌川国員）明治時代和本 日本語文法書・国語学書 国学。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。梅室素信（桜井梅室）撰 九起著『梅林茶談』天保12年 蕉門書林橘屋治兵衛刊 江戸時代和本 俳諧書 俳書 俳句 連歌。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。平和記念東京博覧会。応永5年（1398年）に従三位となり公卿に列する。古文書 和書 「後三年軍記 （乾 坤）」 奥羽軍志 歴史資料 奥州 奥羽 東北（レターパックライト発送）。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年（1420年）に内大臣に昇任した。奥州出若宮丸漂流実記。

 旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を著（あらわ）しております。中国料理技術入門・宴席料理・大衆菜譜・食物史・酒・茶書・中国料理・隨園食箪 8冊セット 柴田書店 料理本。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。雪蕉斎（寺井重房）『画本拾葉』（3冊=初編上下巻+二編上巻）宝暦元年 柏原屋清右衛門刊 江戸時代和本 大坂の浮世絵師の絵手本。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。九段坂上靖国神社之図。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。☆E0203和本江戸期青森県弘前あたり「御国神社仏閣」1冊/坂本忠久/古書古文書/手書き。

 出品した「源氏物語」は真木柱（まきばしら）の内容の要旨
「真木柱の巻」は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。新修有職故実　江馬務 　木版画2葉（源氏物語・平治物語　武士　浮世絵）　甲冑・武器　流鏑馬　化粧　公家馬飾　昭和６年　②E。第31帖。零本 安井湖東画「彩色木版画譜」（書名不詳）明治30年 松野米治郎刊 彩色木版画譜 浮世絵 錦絵 日本史 歴史画 明治時代和本。尚侍（ないしのかみ）として宮廷に出仕を控えていた玉鬘の姫君だったが、その直前に髭黒大将が女房の手引きで強引に結婚することになった。『満州事変の体験談と教訓及所見』昭和8年 偕行社刊 満洲事変 満洲国資料。髭黒大将はその後玉鬘の姫君を迎えるために邸の改築に取り掛かる。児童用品研究会『日本玩具集』（2冊）大正6年山田直三郎/芸艸堂刊 彩色木版画譜 郷土玩具・郷土人形集 武田真一 巌谷小波。だが、その様子を見た北の方（髭黒大将の正室）は絶望し香炉の灰を髭黒大将に浴びせる。指出申手切証文之事。この事件で完全に北の方に愛想を尽かした髭黒大将は玉鬘の姫君に入り浸り、とうとう業を煮やした北の方の父・式部卿宮は、髭黒大将の留守の間に北の方と子供たちを迎えにやる。桑山俵四郎『日光東照宮旧祭典略図』明治22年 鬼平金四郎刊（栃木県日光）神輿渡御祭「百物揃千人武者行列」彩色木版画譜 明治時代和本。明けて新年、相変わらず塞ぎこんでいる玉鬘の姫君に髭黒大将もようやく出仕を許す気になり、玉鬘の姫君は華々しく参内する。☆3082和本明治42～43年忍行田古記録「東照宮祭典用書類」15点程度/埼玉県/古書古文書/手書き。早速訪れた冷泉帝は噂以上の玉鬘の姫君の美しさに魅了されて熱心に想いを訴え、それに慌てた髭黒大将は退出をせきたててそのまま玉鬘の姫君を自邸へ連れ帰ってしまった。【真作】「大阪城郭誌・大阪城誌 上中下」小野清 明治32年 古書 和書　　y2536。

自筆右下四つの印のうち下２つは、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印、上２つは、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子・と娘の幾千姫（玉映）の落款。手漉和紙 毎日新聞発行 3000部限定 1021V5G。


原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。椎名麟三自筆葉書1通付（真筆保証品）飯島衛『死について』昭和28年 近藤書店刊。白楽天の有名な漢詩です。中野康章旧蔵書『礼容筆粋』（全7巻7冊揃）享保2年 菱屋治兵衛他刊（京都）江戸時代和本 武家故実書 日本刀の取扱い方など 絵入本。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。山崎闇斎・松岡玄達（松岡恕庵）『桜之弁 桜品』江戸時代和本 青山花茂本店旧蔵書（印記「花茂本店北野家図書印」）本草学書 植物学書 花書。「源氏物語」真木柱の巻の原文中には、「おほつかなき月日も重なりぬるを」とあります。麦林集。源氏の君が恋する玉鬘の姫君への懐かし想いを記したものです。茶の湯 裏千家 千宗室 茶道本 茶之湯 利休居士 本勝手 炭手前 風炉 隅炉 點茶 茶室 茶器 茶碗 茶入 水指 茶釜 茶筅 茶巾 點前 棚荘方 点前。現代語訳では、「お逢いしないうちに月日も重なってしまいました」というものです。中内樸堂（中内惇）『樸堂詩鈔』（全6巻3冊揃）明治5年 白雲洞蔵梓 明治時代和本 漢詩集 斎藤拙堂門下の伊勢津藩士 三重県津市郷土史料。紫式部が「真木柱」を書くに際し、白楽天の漢詩を読み理解し共鳴していることがよくわかる。川畑契水『皷胴集 上巻』大正11年芸艸堂刊 彩色木版画譜 雅楽器・神事用小鼓など全25図 鼓胴集 太鼓 神道資料。詳細な理由は下記説明欄に記載。太田全斎（福山太田方）『漢呉音図』（全3巻3冊揃）文化12年序刊 江戸時代和本 中国語/漢字音韻書。

（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。【B0037P016】肉筆 書簡 日本画 寄書帳？ 詳細不明 古書 和本 手紙 直筆帳 桜図 村山半牧 草莽臣 歸山良徹 画集 骨董品 古美術 古物。）

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。『浮世絵名作撰集』(手摺浮世絵木版画全24枚揃)昭和44年 五都浮世絵保存会 喜多川歌麿 鳥居清長 鳥高斎栄昌 細田栄之ら 大判錦絵 美人画集。白楽天の有名な漢詩です。篠崎小竹先生の書 江戸時代 木版画 A7 １帖 江戸後期 儒学者 書家 小竹散人 手本 書道 図録。
言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。曲亭馬琴作 月岡芳年木版画入『青砥藤綱模稜案』（全2冊揃）明治17年 松江堂刊 明治時代和本（和装活字本）。

「額縁入自筆原本」

「自筆原本」

自筆右下の２つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子・と娘の幾千姫（玉映）の落款。武門要鑑抄。
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。円光大師・平重衡問答書／「円光大師法義文」「三位中将平重衡卿手書」／明治13年／知恩寺発行／2巻。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。花伝書原典叢観 宗清花伝書 ぬきがき条々 花傳書 2冊。白楽天の有名な漢詩です。1936年 新代議士写真名鑑 衆議院 帝国議会 アイヌ族 議員 戦前 古文書 検索⇒当時物 歴史資料 貴重 貴族院 生写真 満洲 興安嶺 安東県 新京。



自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）


自筆が「古切」とされたのは江戸時代。写本　嗣講開悟院演説三席　嘉永元年 霊 真宗大谷派 仏教 江戸時代　検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古書和書古文書 NR。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

（１）・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。岡山鳥編 長谷川雪旦画『江戸名所花暦』（全4巻3冊揃）天保8年 須原屋茂兵衛他刊 江戸時代和本。

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》

「か(香)はかりは風にもつてよ花のえ(枝)にた(立)ちなら(並)ふへき
にほ(匂)ひなくとも」さすかにかけはな(離)れぬけはひ(気配)を、
あはれとおほ(思)しつゝ、かへ(返)りみ(見)かちにて
わた(渡)らせ給ぬ。石川丈山『覆醤集』（全二巻揃・合本一冊）寛文11年刊 漢詩文集 江戸時代和本。やかて今宵かの殿にとおほ(思)しまう(設)け
たるを、かねてはゆる(許)されあるましきにより、
も(漏)らしき(聞)こえ給はて、「にはか(俄)に風のなやましきを、
こゝろ(心)やす(安)き所にうちやす(休)み侍らんほと(程)、
よそよそ(他々)にてはいとおほつかなく侍らんを」と、
おいらかに申ない給て、やかてわた(渡)し奉り給ふ。信濃高遠藩領高遠番匠村古文書●明治２５年　池上家家系図　池上茶一　上伊那郡高遠番匠村　現在の長野県伊那市　231119。
ちゝ(父)おとゝ(大臣)、にはかなるを、きしき(儀式)なきやうに
やとおほ(思)せと、あなかちにさはかりの
こと(事)を・・・・・《いゝさまたけん》

（文責・出品者）
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。★希少！・昭和12年発行・非売品！★「華道家元・池坊　應用花　第二集」京都池坊華務課発行　カラー全27画　生け花。

（２）・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。廓之花。

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》
《大雪の日・玉鬘の君の邸に行こうとする大将の装束に香をたく北の方（正室）》

《髭黒大将の北の方、大将に背後から香炉の灰をふりかける有名な場面》

《冷泉天皇、玉鬘の姫君に愛の心情を告白》

《髭黒大将、尚侍の君（玉鬘の姫君）を宮中から退出させ自宅に招き入れる》

《尚侍の君（玉鬘の姫君）は
（玉鬘の姫君）「畏(おそ)れ多くて、自分はどうしたらよいのか
定めなく夢路をさまようような身の上なのに」
とお思いになっている。完品『清水寺史 通史』（2冊セット=第1巻+第2巻）1995-1997年 音羽山清水寺刊。
　御輦車(てぐるま)を寄せて、お二方（源氏の君と内大臣）の大臣家
からのお迎えの人たちも、》・・・・
（玉鬘の姫君）「香りだけは風の便りにおことづけくださいまし。装束図式。
ほかの花の枝のような御方々の美しさに立ち並ぶことができるような私ではございませんが」
と、さすがにお相手せぬでもない態度を、帝（冷泉天皇）はしみじみと
いとしくおぼしめされながら、振り返りがちにお帰りあそばした。☆E0337和本明治期ぐらいの医学写本「粘敗療談」上下合1冊/村上正徳温卿/古書古文書/手書き。
　大将（髭黒大将）は、尚侍の君（玉鬘の姫君）をこのまま今夜ご自邸にとの
お心づもりであったが、前もってそれを言い出したのではとても
お許しが得られそうもないので、その件は、おくびにもお出し申されず、
（髭黒大将）「にわかにひどい風邪で気分がわるうございますから、
気のおけない自宅で休息しようと存じます。柳下亭種員録 歌川国芳画『天満宮御一代記』嘉永8年序 須原屋茂兵衛他刊 江戸時代和本 菅原道真一代記 彩色木版画6面入 読本 浮世絵 錦絵。
その間、女君（玉鬘の姫君）と別々では、まことに気がかりでございましょうから」
と、穏やかにこしらえ言をお申しあげになって、大将（髭黒大将）は、
女君（玉鬘の姫君）をそのままさっさとお邸にお引き取りになる。風俗金魚伝。
女君（玉鬘の姫君）の父内大臣は、突然のことなので、
（内大臣）「こうした略儀ではどうだろうか」
とお気になさるけれども、しいてそれくらいのことに・・・・・《異議をとなえるのも
大将（髭黒大将）が気をわるくするだけのこととお思いになって、
（内大臣）「どうなりと、よろしいように。「浄土真宗 百通切紙」／延宝9年笠岡浄心寺明伝編／天和3年発行／4巻2冊本（改変？）。もともと私の自由にならないお人なのですから」
とご返事申されるのであった。無庵（成田蒼）花押入り『花一輪　一輪ごとの　夢のあと』額装〔紙本肉筆真作〕/江戸時代 俳人 芭蕉堂一世間更に師事　芭蕉堂二世と称す。》

備考・髭黒大将の北の方（大将の正室）は、紫の上の異母姉

現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授（1999年没）

備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。全訳王朝文学叢書　全１２巻　菊池契月・中村大三郎/装幀　吉澤義則　大正１３年～　口絵　除籍本　源氏物語　おちくぼ物語　天金。




（２）・自筆の「英訳文」は次の通りです。水谷不倒（水谷弓彦）編『浮世草子西鶴本』大正9年 水谷文庫刊 井原西鶴絵入本を木版摺で紹介。

《The Cypress Pillar（真木柱）》
"I count not myself among the finer branches,
Yet hope that the fragrance may float upon the breeze."
He looked back time after time as he finally made his exit.
Higekuro had meant all along to take her with him
but had kept his plans secret, lest Genji oppose them.
"I seem to be coming down with a cold," he said to the emperor,
as if no further explanation were necessary.
"I think I should take care of myself, and would not want to
have her away from me."

英語訳文（英文）の出典：『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker（エドワード・ジョージ・サイデンステッカー）コロンビア大学教授（2007年没）


（２）・自筆の「中国語訳」は次の通りです。東華房編（各務支考）『越の名残 巻下』柏屋勘右衛門刊 江戸時代和本 俳諧書 俳書 連歌。

《真木柱》
　一香可。大印山 淑舟(温蓮社 白雲抱幽石印)『圓光大呂佛遺訓一枚起請文建暦二年正月源空...』明治 まくり 肉筆/法然 南無阿弥陀佛 古文書 浄土宗。”其依依不舍之状，使冷泉帝不怜。★0570和本江戸期関ヶ原の戦い写本「関原正譌/附録三方原戦誌」全1冊/古書古文書/手書き/新井白石/上毛桐生街長澤仁右衛門の蔵書印。
他就起身辞去，是屡屡回。『続俳諧十二律』（全8冊揃）天保10年～弘化2年刊 江戸時代和本 俳諧書 俳書 連歌 椿亭山谷 星玲庵素瓏 聚景庵山骨 岡本駿台 即事庵永久ら。
髭黑大将打算今夜就把玉鬘迎回自家邸内。★A40和本明治42年3版大倉書店ちりめん細工古書「裁縫おさいくもの」1冊/共立女子職業学校/伊藤文子ほか。
但先出，生怕源氏不，所以秘而不宣。関野準一郎『飛騨遊記』限定100部 昭和26年 私家版 オリジナル木版画絵本。
此道：“我忽然患了感冒，身体常不，
因思返敝寓，以便安心休。河辺正夫編『日本装飾大鑑』（全5冊揃）大正4年芸艸堂刊 彩色木版画譜 飛鳥時代以降の古美術品図案集 建築装飾 染織品 仏教美術 仏像ほか。若与尚侍分，
不免心挂，故欲相偕同往。『増広四書題鏡味根録』（全8冊揃）中国上海刊 唐本 漢籍。”如此婉言托，
立即和玉鬘一同回家去了。国文参考図鑑 検索:武道 武具 装身具 馬具 兵器 武器 刀剣術 装束 剣術 朝服 兵法 武家 女官 戦陣 甲冑 鎧兜 弓箭 弓道 支那 武士道 殺人剣。内大臣以如此太匆忙，
行个式才是。並木舎五瓶（初代並木五瓶）著『誹諧通言』文化年間刊 江戸時代和本 洒落本 吉原遊郭ほか花街・遊郭・花魁・遊女に関係する語彙集。又念此事而行阻，
未免令人不快，便道：“任凭他。(中国・周)尹喜撰 白井眞純校『文始真経』（全3巻揃/元合本1冊）元文5年 須原屋伊八刊 江戸時代和本 中国古典 唐本漢籍和刻本 関尹子。

中国訳文の出典：『源氏物語（Yunsh wy）』
豊子愷（ほうしがい）中国最初の「源氏物語」翻訳者（文化大革命で没）

「真木柱の巻」原本の奥扉（原本番号40-B）の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印
左の写真が「源氏物語」真木柱の巻の末尾（原本番号40-B）の押印。希少　花咲くビルマ戦線　少国民大東亜戦記　山本和夫　金崎晴彦　昭和18　五千部限定　古書和本古本　戦前　太平洋戦争　軍事　ミリタリー。
写真左下の角印が仙台藩の家紋印（竹に雀）
家紋印の上の2つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）。王羲之 快雪時晴帖 珂羅版 書道法帖 中華民国 検索:泰山金剛経 支那 印譜法書 金石篆刻 呉昌碩 拓本 摩崖石刻 羅振玉 黄庭堅 趙子昴 玻璃版。冬姫は内大臣・通誠の養女。◆江戸時代 天保九年 婚礼百人一首倭織 女大学宝箱 教科書 長代大雑書万暦大成 易学 人相学 占い本。
冬姫は通称。1919年 鄭道昭 登雲峰山詩 朱印多 検:書法 碑帖 初拓本 拓片 原拓 漢碑刻 法帖 北魏碑 墓誌銘 支那 法書道 善本 篆刻 印譜 唐本漢籍 石門頌。正式な名は伊達貞子。富士谷御杖『俳諧天爾波抄』（全6冊揃）文化4年刊 俳諧文法書 江戸時代和本 富士谷成章の子 国学者。
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。契沖『勝地吐懐編』（全2冊揃）寛政4年刊 比叡山延暦寺無量院旧蔵書（印記「比叡山無量院図書記」）江戸時代和本 仏教書 仏書。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。☆E0097和本明治25年（1892）佐久間象山随想録「省録（せいけんろく）」全1冊/勝海舟校/古書古文書/木版摺り。白楽天の有名な漢詩です。★0427和本江戸安政3年（1856）福岡灌漑用水写本「大石水道之記（生葉郡大石水道新溝畑田出来始之覚書写）」古書古文書。

篆書体右の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）と娘・玉映の落款
右端の写真上は仙台藩主（伊達家）正室一覧表の表紙。和州法隆寺藏　上宮太子像左右御子　聖徳太子二王子像　天保八年寫。
表紙の下は一覧の拡大写真（仙台市立博物館・刊行）
（奥書は、令和2年11月29日に蔵の中の桐箱から発見されたものです。『伊達をどり 東北産業博覧会新曲 伊達姿江都錦絵』昭和3年 仙台芸妓置屋組合刊 芸妓210名の写真掲載 戦前期の仙台市の遊廓・花柳界史料。）

自筆の疎明資料等は、下記の通りです。阿部正信編『駿国雑志』(10冊セット)明治42-大正5年 吉見書店刊 明治時代和本 静岡県地誌 駿國雜志。


（Ⅰ）・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料　別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」（平凡社・刊）７８頁。元政『本朝法華伝』（全3巻2冊揃）寛文元年版 平楽寺村上勘兵衛刊 日蓮宗資料 江戸時代和本（明治刷）仏教書 仏書。筆者は近衛関白政家公。★0208明治期「建勲神社報祭行粧略図」1点/蘭斎藤原春敬/織田信長/京都/古書古文書/木版摺り。中央の写真は、応永五年（1398）の年号。江戸時代　貞亭期　『役行者講式』南無供行役之君小角優婆塞　中野六右衛門　古文書　真言密教　常宝院　和本。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）。中野康章旧蔵書 手柄岡持（平沢常富）『岡持家集我おもしろ』（全2冊揃）文政2年序刊 狂歌集 狂詩・狂文 出羽国久保田藩士 戯作 狂歌師。左の写真は、桐壺の巻の奥付。BB-6068 ■送料込■ 霜夜鐘十時辻筮 14冊揃え 1冊不足 明治13年 月岡芳年 木版画 浮世絵 絵本 小説 歌舞伎 本 和書 本 古本 古書/くKAら。左大臣から関白に昇進した近衛基熙（もとひろ）公の花押。原在泉『在泉習画帖』明治22年 田中治兵衛刊 木版画譜（絵手本）有職故実を能くした京都府画学校教授・日本画家 明治時代和本。上下２段の花押のうち、上の印は。1916年 茶室庭園画帖 検索:茶道 茶会 露地 茶庭 茶事 蹲居 湯桶 石灯籠 飛石客石 手燭 踏石 御影石 不審庵 今日庵 妙喜庵 蜜庵 夢境庵 竹垣。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款（印譜）


「自筆の画像断層(MRI)写真」

（出品した自筆の「断層画像写真」（真木柱の巻）MRI 31―32A

「源氏物語」真木柱の巻の絵の資料

下記写真は、髭黒大将の北の方（正室）が大将の香炉の灰を浴びせる画面の絵





「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」



1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図（公家事典303頁）
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。零本 田中親美『真写富士百図 東北之部』明治31年私家版 古筆研究家田中親美の富士山画譜 彩色木版画譜。

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵（断簡）を出品
商品説明（来歴）	大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。1919年 旧拓 石門銘 検:碑帖 拓本 墨拓片 原拓 漢碑刻 法帖 北魏碑 珂羅版 支那 法書道 善本 篆刻 印譜 唐本 漢籍 王羲之 石門頌 神品 楷書。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を書いてある。日本風景写真大観 時代衣装装束資料 昭和11年 運賃着払い　0126T7G。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。(中国・清)王潤洲撰 山本北山撰『虚字啓蒙 詩用虚字 全』天保6年 山城屋佐兵衛他刊 江戸時代和本 唐本 漢籍和刻本。
漢詩文	原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。鈴木万年『古代模様 やちぐさ 全』明治23年 文求堂蔵版 染織図案集 木版画譜 古美術品文様集 明治時代和本。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。校正救荒本草。白楽天の有名な漢詩です。■『自殺潜水艦』矢野徹著。山本燿也作畫。昭和42年雑誌「少年」3月号附録。敵味方問わず人命救助に精魂する米海軍潜水艦と日本軍の確執。。紫式部が「真木柱」を書くに際し、「白楽天・漢詩集」の漢詩を熟読したうえで「源氏物語」の「真木柱の巻」を書いていることがわかります。★0339和本江戸文政4年（1821）弓道写本「稽古委細之書」1冊/吉田伝弥/古書古文書/手書き/武術。この原詩の言葉の引用は、「真木柱の巻」に用いられていることで広く知られている。関重秀『騎士用本 附図説』（全4冊揃）文化10年 秋田屋太右衛門他刊 馬術書 加賀藩士 関流剣術 江戸時代和本 鎧 兜 甲冑 日本刀。紫式部がこの原詩に親しんでいたことがわかる。北魏安楽王墓誌銘 魏碑 碑帖 検:碑帖 拓本 墨拓片 原拓 漢碑刻 法帖 珂羅版 支那 法書道 善本 篆刻 印譜 唐本 漢籍 王羲之 石門頌 神品楷書。
漢詩の落款の意味	原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。中要秘胆弓要集/射形極意秘伝目録/弓道書弓術書・肉筆/文政五年/和装本。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。1928年 女官 女房 装束 服色図解 検索:武家 武道 武具 装身具 馬具 兵器 武器 刀剣術 木版画 兵法 兵書 傳書 戦陣 甲冑鎧兜 弓矢 弓道 支那。　特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。三十六歌仙　牧心齋法眼／狩野安信筆　寛文延寶頃。　「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会（ばんさんかい）」とも言われます。田中仙樵『茶道講義録』（全5冊揃）昭和14～16年 大日本茶道学会本部刊 茶の湯・茶道秘伝書。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。和本『本朝　画家落款印譜　上・中・下　3冊揃』　 狩野寿信　大倉保五郎　明治27年。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）することです。『写景学講本』明治時代和本 石版画20枚入 西洋絵画法 図法幾何学 透視図法 透視法 画図教科書 西洋絵画 洋画 デッサン 素描。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。@宋拓 雁塔聖教序 遂良 有正書局 検:碑帖 本拓本 墨拓 原拓片 碑刻 法帖 珂羅版 支那 法書道 善本 篆刻 旧拓 印譜 唐本 漢籍 王羲之 趙子昴。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。質物台帳　８冊一括　能味力之助（秋田県仙北郡大曲町）　明治大正　大曲警察署　風俗資料　質屋　質札　自筆　肉筆　日記　帳簿　骨董品。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。三浦樗良『樗良発句集 下』江戸時代和本 伊勢志摩出身の俳諧師の俳句集。　落款の「讃」の元になるその原文の個所には、 「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。■京都【北野宮寺 牛王宝印】(現：京都 北野天満宮) 江戸末期 幕末■牛玉宝印 護符 御符 木版 御朱印 起請文料紙■。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。花之跡　俳書　蟹守編　文政改元年戊寅秋八月跋刋。白楽天の有名な漢詩です。★南洲西郷隆盛先生遺訓　西郷南洲先生墨香　西郷隆盛　西郷南洲　薩摩藩　幕末　志士　明治維新　昭和５１年６月発行　豪華本　大塚工藝社。この漢詩は「白氏文集」に由来するものです。三条実美公履歴。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。梅舒適弟子 川合東皐 聴雨山館印存 限定200部 検索: 印譜 書道 印影 封泥 篆刻 金石鼓文 羅振玉 花押 支那 呉昌碩 朱印 雅印 遊印 古璽印。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。伴信友(写) 伊勢貞丈『鳴弦蟇目考』享和3年 鳴弦（弦打）蟇目に関する考証書 江戸時代和本（写本）有職故実。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。★A13和本文政11年（1828）栃木古記録「日記（仮題）」1冊/天気/古書古文書/手書き。
自筆の希少価値について	自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。『伝教大師伝記』（全2巻附録揃/元合本1冊）元禄元年 小川多左衛門刻 最澄伝記 江戸時代和本 天台宗 仏教書 仏書 絵入本。上の「拡大断層（MRI）写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。建部凉袋（建部綾足）『芭蕉翁頭陀物語 全』寛延4年序 井筒屋庄兵衛刊 江戸時代和本 松尾芭蕉 俳諧 俳句 俳書。 出品している書の「断層（MRI）写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。医学薬資料古文書●明治５年　資生堂創立趣意書２丁　軍医頭　松本順　230610。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。山本比呂伎『伊吹狭霧天津太諄詞考 全』明治25年 金港堂刊 明治時代和本新潟県小千谷市郷土史料。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層（MRI）写真」です。饗庭篁村旧蔵書 岡田挺之（岡田新川）『秉穂録』（全4冊揃）寛政7～11年 永楽屋東四郎刊 江戸時代和本。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層（MRI）写真撮影」をしております。橘守部述 橘冬照撰『助辞本義一覧』（全2冊揃）天保12年須原屋茂兵衛他刊 国学者 国語学書 江戸時代和本 本居宣長批判書。撮影後、展示のために再表装をしております。【推薦！江戸期木版印刷 絵入多数】源平争乱記等検合戦国武将軍武者絵本浮世絵天皇仏教古書籍歌舞伎大日本歴史骨董品鎌倉幕府弁慶中国朝鮮。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste（再剥離用糊）」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。HH-5500 ■送料無料■ 弓道 弓術 伝書 5冊まとめて 昭和 戦前 写本 絵入り 伊藤甚右衛門幸氏 武道 和書 古本 古書 古文書 レトロ /くJYら。
断層(MRI)写真	従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。1786年 八卦 江戸期 天明6年 237年前 検索: 木版画 木版刷 易経 書経 太極 陰陽学 天文地理 漢籍 漢学 占い 四柱推命 伏羲氏 河図洛書 占筮。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。楠木正成『櫻井之書』寛文元年序刊 江戸時代和本。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。不盡谷口傳（富士谷成章）吉川彦冨・山口高端筆受『かざし抄』（上中下巻 合本全一冊）明和4年序刊 江戸時代和本 国文学 挿頭抄。
寸法	「源氏物語」自筆の大きさ　タテ２１．８センチ　ヨコ１２．８センチ。【病因指南】古書　5冊全　和本 現状品。額縁の大きさは　タテ３７．０センチ　ヨコ２８．０センチです。『日本文徳天皇実録』（全10巻10冊揃）寛政8年 出雲寺和泉掾 江戸時代和本 平安時代文徳天皇一代記 天皇史 漢文集 編年体。額縁は新品です。(唐)明廣述『金ベイ論私記』寛文5年 中村五兵衛刊 天台宗 仏教書 仏書 江戸時代和本 唐本 漢籍 和刻本。
「源氏物語」の自筆について	１・筆跡の分析について 　国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。頓阿『井蛙抄』(全6巻合本全1冊)慶安元年 二條通松屋町山屋治右衛門刊（京都）江戸時代和本 南北朝時代の歌人による歌論書纂輯書 和歌文学。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。並木宗輔作『和田合戦女舞鶴』菱屋治兵衛板 江戸時代和本 人形浄瑠璃正本（丸本）十行本 義太夫節 歌舞伎。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。親鸞『正像末和讃』嘉永元年刊 江戸時代和本 浄土真宗資料 仏教書 仏書。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。草木育種　前・後編。 ２・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。親鸞聖人　求道の歩み　遠山諦観　昭和13年　浄土真宗　宗教　古書和本古本　戦前　明治大正。その後、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。因伯藩主池田公史略・藩祖池田光仲公祝封三百年記念/鳥取史蹟刊行会/昭和8年/鳥取池田家と岡山池田家・歴代藩主の略歴・地方城主の事蹟。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」であることが判明した。姑獲鳥の夏　京極堂BOX 魍魎の匣　魍魎の箱 クリアファイル　黒木瞳　椎名桔平　原田眞人　送料無料。 「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が２３歳から３１歳までの間に書かれたものと推定されている。★0390和本江戸元治2年（1865）「五家失徳」全1冊/徳川斉昭/水戸/古書古文書/手書き。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年（1421）４７歳で没している。村松三太夫（村松髙直）書簡　赤穂浪士の一人。 ３・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。北京景観/中華民国27年/非売品/北京附近略図・天安門・故宮博物院・中南海公園・北海公園・中央公園・天壇・万寿山・玉泉山・万里の長城。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。全国有名神社御写真帖　大正11　皇国敬神会　CGA564。 ４・近衛基熙（このえもとひろ）について 近衛基熙は、慶安元年（1648年）3月6日、近衛尚嗣（関白・左大臣）の長男として誕生。清原良業『倭論語』（全10冊揃）寛文9年 尾張屋勘兵衛刊 江戸時代和本 和論語。母は後水尾天皇皇女女二宮。【売切り屋】文保百首 六冊 箱付 文保三年御百首 和歌 連歌 古書和本。実母は近衛家女房（瑤林院）。写真集 満洲国の幻影 支那兵 日中戦争 川島芳子 奉天 新京 抗日 国民党軍 中華民国 汪精衛 蒋介石 関東軍土匪 共産軍 八路軍 総督府 古建築。幼名は多治丸。福永武彦・加藤周一・中村真一郎他『マチネ・ポエティク詩集 普及版』1948年 真善美社刊。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。菅原為長編『管蠡抄 博覧古言』（全10巻5冊揃）天明5年 須原屋伊八刊 江戸時代和本 中国古典（唐本漢籍）から要語・名言を抄録 類書。承応3年（1654年）12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。■送料無料■ 諸芸人名録 落語 能 狂言 演劇 劇 本 冊子 和本 古書 古文書 /くYUら/HH-349。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年（1655年）従三位に上り公卿に列せられる。（秋田県）仙北郡史資料 日記部第一輯　(１)茅根氏戊辰従軍日記　(２)中山菁我先生治獄日記　深澤多市 編　謄写 昭和６年。明暦2年（1656年）に権中納言、万治元年（1658年）に権大納言となり、寛文4年（1664年）11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。☆2841和本江戸安永9年（1780）漢詩漢字辞書「増続大広益会玉篇大全」12冊揃い/毛利貞斎/古書古文書/木版摺り。寛文5年（1665年）6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年（1671年）には右大臣、さらに延宝5年（1677年）に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年（1690年）1月に関白に昇進した。☆E0217和本江戸嘉永5年（1852）実録写本「敵討唱几ケ辻」天地人3冊揃い/古書古文書/手書き/出羽国平鹿郡樽見内村（秋田県横手市）。近衛基熙は、寛文5年（1665年）から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
HP	近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。白雲堂無相著 塙保己一・屋代弘賢序『連歌百談 連歌茶談』（3冊）文政3-7年刊 中野康章旧蔵 江戸時代和本 連歌書 俳諧書 俳書。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。★0083和本江戸文政8年（1825）お触れ法律写本「御公儀御議定」下1冊/勝氏酔書/古書古文書/手書き/上総富津岩崎。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。蘆九舎貞山『俳諧其傘』（全3冊揃）元文3年序 蘆九舎蔵板 江戸時代和本 俳諧書 俳書 俳句。

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